そんなある日の放課後



私は一人残って、写生大会の作品を壁に貼る作業をしていた。




――スタスタ…




レンが突然入ってきた。



「星野っ!何やってるの?」



「………。」




――マズイめちゃめちゃ恥ずかしい…いきなり話かけてきたよぉ…



顔が熱く赤くなるのが分かった。



教室に二人きり――




声が



出ない…




顔も見れない…


レンは続けて、
「手伝おっか?」と笑顔で聞いてきた。



「……。」




緊張で答えられない。




黙々と作業を続けた私











レンは静かに教室を出ていった。






――最低だ…
レンを無視する結果になってしまった…

好きなのに…

こんなに好きなのに…