話かけようとしたとたん、
初見らしい初老のおじさんが
近づいてきた。
「はい、そうですが」
こちらも営業スマイルを振りまく。
「いやはや、大きくなられましたなぁ…
そういえば本日はご両親は?」
「父は…」
会話をしながら少しずつあたしから遠ざかっていく。
はぁ。
あたしこーゆーとこ来ても
大人からは全く相手にされない。
望月をつぐのはあの二人のどちらかだから
あたしには興味がないんだろうけど、
あまりにも暇すぎるっっ!
ジュースを勢いよく飲み干した。
せめてイケメンさえいればっ。
目を光らせて美男を捜索。
いないなー。
オッサンとオバハンしか…ん??