「中川センセ何してんだよ~あー笑いすぎて腹いてぇ」




    !?




はぁぁぁぁうぁぁ!!!!

阿部くんじゃん!!!!!!


「キャ───ッ!!」

物陰から出てきたのが阿部くんだとわかって、私は物凄い勢いでカーテンに隠れた。



恥ずかしい!!
超恥ずかしいトコ見られた!
穴があったら入りたい!ってか隠れたい!

ってゆうか死にてぇ!!

ギャ────!

頼むから記憶をなくしてくれ──!!!!


何でこの子がここに居るのよ!?
最初から誰もいなかったじゃないの!!

完璧テンパっていた私は、カーテンから出ることすらできなかった。

阿部くんは私のそばまで歩いてきて言った。

「…センセ。俺、放課後からずっと寝てたんだよね~知らなかった?」

「わ…わかんなかったわよ!」

「いきなし一人でワケ分かんない芝居始めたと思ったら、石膏像にキスする練習し出したもんだから耐えられなくてさー
ゴメンね」

うわぁ…
全部見られてる…

もう生きていけない…


恥ずかしさで顔なんか真っ赤。変な汗もかいてる。

「センセー、俺誰にも言わないよ?」

「…」

そういう問題じゃないと…思うわ。