独りで待つのに
四日は耐えられた。

佑樹からの連絡を待つってことだけが心の支えだった。

初日は電話②
メール⑧

二日目は電話①
メール⑤

三日目は電話無し。
メール②

四日目…電話無し。
メール無し

五日目…今日も夜になっても電話もメールもない。

韓国ってほとんど時差ないよね?!
忙しいの?

でも、もう夜中の二時だよ!?
疲れて寝ちゃったのかな?!

声を聞きたいよ
顔を見たいよ

──どうしよう
頭ん中がザワザワする。

目をギュッと強く瞑って落ち着こうとするけど、そんな抵抗は無駄だった。

ザワザワする
ザワザワする

沈黙がウルサイ

ゴーって地響きが耳の後ろに張り付いてる感じがする。

「はっ…はっ…はっ…」

肺に空気を送り込めない。

苦しいよ…佑樹…助けてぇ…

あなたの魔法のような声を聞かせて、あたしを救い出して。



ザワザワ…ザワザワ…



「…嫌っ!!!!もう嫌っ!!!!」

あたしを浸食していく

‘死’という誘惑。

どうしようもない黒い感情から逃れたくて

あたしはベランダから飛び降りようと走り出して窓の鍵を開けようとした。