「はよーすっ!謙一!」 机にうつ伏せて寝ていると後頭部に強い激痛が走った。 「遑………シバくぞ」 机から立ち上がると遑に舌打ちをし、鋭く睨んだ。 「おぉうっ…そんな怒るなよ…機嫌悪ぃなぁ」 「誰のせいだと思ってんだ」 冷めた目でギロリと睨む。 目を反らす遑に軽くため息をつきながら窓側に向かって座った。 まるで誰も俺に話しかけるな、とでも言うようだ。