「いや、良くねーだろ」

素早く突っ込みを入れる。
 
中塚 真柚魅(ナカツカ マユミ)

「あっはっは!」

バカ笑いする、

園崎 魅燗(ソノザキ ミカン)

「いっ……ッ」

むく、と起き上がり謙一と目があう。

「…ッてめぇ…俺は歳上だぞ!お前とはレベルが違うんだよ!なのにこんな事していいと思ってるのか…ッ!」
唾が出でるほど怒鳴る声は教室全体に声が響くほど凄まじかった。
隣の遑も顔をひきつらせ固まっている。 

さっきまで笑っていた魅燗も流石に黙り汗を垂らす。


暫くの沈黙に、ガタッと謙一が立ち上がった。

「おいッ!!」
教室を出ていこうとする謙一の肩をぐい、と力強く引っ張る。
するとピタリと謙一の動きが止まり、静かに振り向いた。
さっきまでニコニコしていた笑顔が消え無表情の顔に少したじろぐ。

その無表情には何処か怒りを感じ、たじろいでいるがあれだけ言い切ったためプライドがそれ以上さがる事を許さない。


一歩、先生に近づく。


「たかが数年前生まれたヤロウがレベルが違うだ?
ナマ言ってんじゃねぇぞ。
くぐってきた修羅場がちげぇんだよ、ガキ。」


ツン、と顎に中指を突き上げる。


それだけいうと教室のドアを静かに開け出ていった。