そこには黒い蝶が自由に飛んでいた。


『羨ましい・・・・』


そう呟いてリムジンに乗り込んだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


学校に着くといつもの様に


ドアを榎木が開く。その他の名前も知らない奴等が


赤い絨毯を玄関まで敷く。


周りの庶民(人)達はコソコソ言う。


その絨毯を踏んで靴箱まで行き、靴を履き替える。


1-F。


その表札を確認してドアを開く。


=ガラッ=


手動ならではの音。


一番後ろの日当たりの良い自分の席に着くと


周りの見ている奴等を気にせず本を読む。