【夢乃は気分が悪いんじゃなくて機嫌が悪いんだな】


『・・・・・。別に・・・・・』


そう言ってまた窓の外に目を向ける。


【まぁそう怒るなって。御前の機嫌も直る様な転入生来るからよ!】


私はその言葉を無視してHRをサボってサッカーしている


男子に目を向けていた。


【入れよ!】


五十嵐がそう言うと


=ガラッ=


扉が開いた。全員シーンとしていたが


転入生が入って来たんだろう。庶民女子の歓喜の


声が上がった。


五十嵐が黒板に名前を書き始めたんだろう。


チョークの音がする。