「今日からマネージャーをしてくれる風見柚だ。郁の妹だ」


「風見柚です。よろしくお願いします」

頭を下げると、野球部のみんなもよろしくと言ってくれた。


「柚は、野球のことは分かるんだよな?」


監督は言った。


「ある程度は」


「分からないことがあったら遠慮なく聞くがいい。おい、キャプテン」

監督が呼ぶと、一人の男の子が前にでてきた。



「野球部のキャプテンだ。分からないことがあったら聞くといい」






「矢野翔です」









これがあなたとの出会いだった。