次の日からマネージャーの仕事が始まった。
野球のルールとかは分かってるんだけど、マネージャーの仕事はまた別だった。

ボールを拭いたり、人数分のタオルや水を準備したり。



「たいへんだろ、マネージャーも」

監督が話しかけてきた。

「まぁ…」


「楽な仕事なんてないからな」

監督はそうゆうと、イスから立ち上がり、グランドに向かった。





ボールも全部吹き終わり、ふとグランドを見た。



「ナイス、翔!」

ショートの矢野くんが必死にボールを追いかけていた。