旅の途中で、樹は満開の桜を見せてくれた。 それはとてもまぶしくて… 淡いピンク色に染まった世界は まるで天国みたいだった。 希望という名の風景が 胸にあるとしたら… わたしの場合はきっと、あの日の桜だ――