「よ」
大淀の強気発言で忘れてたけど、わたしも相当強気、かつ、可愛くない発言をして、樹をここへ無理やり呼びつけてしまったわけで……。
「うん…」
思い出したら急に気まずくなって、声が小さくなった。
そんなわたしを見て、樹がニコッと笑う。
「キャー、樹クン、カッコいーじゃん!」
サホリンとミャンマーが盛り上げてくれてマジで助かった。
「サホリンと……、ミャンマー?」
樹が二人を順々に、間違えずに指差した。
「正解…!」
「何でどっちがどっちだか、わかるの?」
「あはは、イメージ通りだし」
不思議がる二人に向かって、樹は朗らかに笑った。
お互いに「いろいろ聞いてるよ~」なんてやっている。