「なぁ。彼氏おるん?」

ひろと別れてから
ブログに電話番号を載せてる
あたしに、何度かこんな
電話がかかってくる。

正直、あたしを求める男は
別に嫌いぢゃない
愛されてると思うから

とゆうか思ってしまう。

「ぉれへんで」
あたしは声を変えて話す

「ブログみたけど可愛いな」
「ないない!」
「いやまぢで!」
「ありがとう♪」

このやりとりは飽きるぐらいした
今まで付き合った男はたいがい
こんな始まり方だったな。

「あおやっ!」

でた。うざい。
プツッ…

いっつもこんな感じ。

あたしに愛なんかないんは
わかってるし
体目当てなのもわかってる。

けど、ぁたしはただ
愛されたいと思う

一年前…

「お前みたいなんがおるからわし等は喧嘩すんねん!」
おとんはあたしの顔を叩く

「お父さんやめてっ!」
それをとめるおかん
小さいときから愛なんか

一回も感じたことない

殴られて怒鳴られる
そんな日々だったから

家に帰ったらでかい態度で
座ってるおとんに何回
殺意が芽生えたか

あたしが中学二年生の時
だったかわすれたが
親が離婚した。

「わしについて来るか
おかんについていくか決めろ」
「おかん」

即答で返事するあたしに
おとんは血相変えて
どなりちらしてきた

「お前みたいな糞女こっちから願い下げや」

(だったら早くでてけばぃいのに)

親が離婚した日ぐらいから男を
コロコロ変えるようになった

ただ愛されたかったから…