「花恋ちゃんと事務所との契約の話は、優星が持ちかけてきたんだ」

「優星くんが?」

「うん。絶望のどん底にいた3STARを救った。だから、3STARとして出来るだけお礼がしたいって優星がね」

優星くん…

「これからも頼むよ。君の活躍と、いい曲を期待してるよ!」

結局、お金は受け取らず3STARの撮り直しPVの撮影代や今後の資金として使ってもらうようにお願いした。

社長には、変わってる子だねって言われたけどね…

お金の代わりに、優星くんが書いた詩を受け取った。

この間の詩は、バレーボールの応援ソングだったけど、今回のドラマの曲は恋愛がテーマだった。

「今回のドラマは恋愛系なんですか?」

「え?だって君、ドラマの収録現場に行ってるんじゃないの?」

社長はあたしがドラマの内容が分かってると思ってたらしい…

「いえ。優星くんにはピアノの指導者として、テレビ局まで教えに行ってるんです」

社長は凄く驚いていた様子だったので、ピアノの先生の代理だということを説明した。



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