私は全く分からなかった。
「あのー…」
「花恋。俺だよ」
お、俺!?
って男!?
「ってことは…」
「五十嵐優星」
確かに、似てる。
と言うより、お姉さんの方に似ている。
私は、とりあえず優星を、自分の部屋に招き入れた。
「どうぞ…」
優星は驚いているように見えた。
「俺、女の子の部屋って言ったら、お姉ちゃんの部屋しか入ったことないから…」
私は優星の制服姿が気になってしょうがなかった。
「優星。その格好…」
「あぁ」
男なのに、可愛い。
もしかしたら、雑誌のモデルより可愛いのかもしれない。
「この制服。雑誌の撮影で使ったんだ」
「え?雑誌!?」
アイドルって、女装までするの!?
.