何故、家の電気がついているの?

泥棒?空き巣?

いや、消し忘れ?

いろいろな考えが、頭の中を駆け巡る。

でも、戸締まりを忘れたことなかったし、電気がついてたら気がつくはず…

私は、恐る恐る家の中に入った。

鍵も開けっ放しで、誰かの靴。

「遅いッ!」

「お母さん!?」

私の目の前には、海外にいるはずの母が、仁王立ちで待っていた。

「花恋。どこ行ってたの?
だいたいね、こんな時間に高校生が外を歩くなんて…信じらんない!!」

気付けば、ただいまの時刻
11時42分…

「お母さんだって、帰るなら連絡くらいしてよね!」

私は反抗した。

「何言ってるの?何で自分の家に帰るのに、連絡する必要があるの?」

母は昔から、自分勝手なところがある。

その性格が遺伝してないか、心配になったこともあった…



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