楽屋の外から
「花恋〜。そろそろ帰らないとヤバいんだけど…」
そうだよね…
「ほら、瑠花ちゃん待ってるよ?」
「うん」
正直、寂しい。
「また明後日、会えるだろ?」
そうだよね!
「うん、また明後日」
私は、手を振った。
「ラブラブ〜!2人は幸せねぇ〜」
瑠花は、私を冷やかしてくる。
「瑠花やめてよ〜」
それから、瑠花とは駅で別れて、それから自宅に向かった。
時間は夜の11時30分。
もちろん、この時間にウロウロしている高校生はいないであろう。
家には兄も両親もいないから、別に私が遅く帰っても怒られない。
まぁ、好き勝手自分の自由だということ。
夜道を1人で歩くのが怖かった私は、走って帰った。
でも、誰もいないはずの自宅。
何故か光が少し外に漏れていて、電気がついているのが分かる。
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