「百面相しすぎだって!!」


そうなのか?そんな笑わなくても…


「あ、そだ沙夬。さっきの返事して
 くるわ」


「わかった~」


すぐに返事も悪い気がするけど、やっぱ
のばして期待させたくないし…。
よしっ!!

相手を中庭に呼び出すと、とりあえず
座った。


「…返事しようと思う」


「遠慮しなくていいから」


「……えっとね、ウチは好きだよ。
 でも友達として。気持ち伝える
 のにはすんごい勇気が必要なの、
 ウチは知ってる。だから、
 ありがとう――」