そう、毎日がただ空虚に過ぎていくだけだった。

(ねぇ、オレをこんな空っぽにしたのは、誰)





▼夏空アイロニー

あらすじ
突然、井川冬威が高校二年生の冬に消えた幼なじみ、魚井雪夢。
彼女が消えてから半年と1ヶ月。
雪夢を探しながらも、怠惰に日常を浪費していた冬威のところに、1ヶ月前に別れた和井田華月から、雪夢の居場所を知っているかもしれないとの情報が入って………。




失ったあとに大事なものに気づいた、皮肉な運命と、夏空の話。