──────学校がはじまってもう1ヶ月がたった。
ある日の3時限目。
理科。
今日は、理科実験室で授業だった。
「あっ、うちら一瞬の班やで。」
「ほんまや!あとの男子だれ〜!?」
実験をする班は、男女2人ずつの4人班で、あたしは加那と一緒の班だった。
男子は、荒井雅樹と市原涼介。
荒井は、クラスのムードメーカー的存在。
市原くんは、サッカー部の副キャプテンでサッカーがめちゃめちゃ上手い。
そういえば、あたしと市原くん、何気小学生の時に通っていた塾が一緒だったっけ?
でも、クラスは違ったし一回も話したことはなかった。