「知ってた?こうやって本音言うのも、気にせず酒を飲むのも、部屋に入れたのも全部…瞳だけだってこと」




今までのことが私だけの特別だったって---






「しょ‥ご‥」



目から我慢していた涙が流れた。


そんなこと言われたら嬉しくて止まらない。






「終いには仕事場からわざわざ遠くのアパート借りるんだぜ?


・・・瞳の傍にいたいがためだけにさ」


省吾の手がそっと私の手に触れる。





「気付かないうちに、俺は離れられなくなるぐらい瞳のこと考えてた」




省吾の言葉の1つ1つが私の胸を締め付ける。