昔はよく一緒に帰ってたけど、成人してからは飲み仲間みたいになった。
「これで、いっか」
さっと髪を整えて、省吾の家に向かった。
両親たちもお互い仲良くて、インターホンも押さずに家に入る仲。
もう、おじさんたちは寝てるのかな?
「・・・おせーぞ!瞳」
省吾の部屋に入るとすでに手には缶ビール。
テーブルの上には2人分とは思えない量。
まぁ、1時間もすればなくなるんだろうけどι
「遅いって、どれだけ飲む気満々なのよι」
「いいじゃねーか。
瞳もわかってんだろ、俺がどれだけ飲むのか」
その気兼ねない笑顔にまた胸が高鳴った。