「・・・引っ越した後も元気でね。
さようなら」
「っ!瞳・・・」
“パタン…”
最後に名前を呼ばれたけど、私は家の中に入った。
「本当・・・私はダメだね」
“ポタ・・・‥ポタ・・・‥”
呟いたと同時に玄関に涙が落ちた。
---本当にダメだ。
意気地なし!弱虫!
結局・・・1番伝えたいことは伝えられなかった。
『好き』って・・・
目から止めどなく涙が溢れる。
伝えたかった。
最後だからこそ、伝えるべきだったのに。
もう、終わっちゃったよ--…
寒空の夜、気持ちを伝えないまま
私は長年の想いにperiodを打った。