「さすがに言わなきゃって思ったから待ってたの」
--幼なじみとしてじゃなくて、1人の人として。
心の中では訴えているのに、
体は‥口は思っていないことをスラスラと言う。
心はすごく悲しいのに、なぜか顔は笑みを浮かべている。
「今まで、ありがとう」
--ねぇ、私なに言ってるの?
「幼稚園のころからいつも一緒にいてくれて」
--ここで言わないと絶対後悔するよ!
「一緒にいて楽しかった」
省吾は一向に口を開こうとせず、私だけが喋り続けている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…