「み、弥子!?」




人気はないとはいえ、ここは廊下なのに弥子は泣いちゃうなんて…。





いつもはしっかりしている弥子。


こんな姿見たことないよ。





「もう~。弥子がダメじゃなかったのに」


私は無理やり笑顔を作った。






「だ、だってっ!」


弥子の目から大粒の涙がどんどん流れてくる。




ほんと、いつも厳しいことを言う弥子だけどこんなに気にかけてくれてたんだね。



嬉しいな・・・






「だってっ・・・、

それじゃあ瞳はっ・・!」




「うん。正式に決まったから先生に報告してきた」





これで、私の未来は決まってしまった。






「瞳・・・」



「でも、これはこれでよかったのかもしれない」



「えっ・・・?」という顔で弥子は私を見つめる。






「これで、伝えるしかなくなった」




神様は、いつまでもグズグズしている私に早く言えって思ったのかな?