休憩中タオルで汗を拭きながら

薫がこっちにやって来た


(うわっ!こっち来る・・・)

今だにドキドキしてしまう



「真琴~さっきの俺のシュート見てくれた?」


「見た見た!あのシュート良かったわ~」


見ていなかった二人だが 

あわてて理香がフォローをいれる


「嘘言え!!!シュート決めたんは高橋で

俺はアシストだけ!」


三人は笑った


「薫~はよ来いよ~!」

メンバーが呼んでいる


そろそろ2試合目が始まろうとしていた

「おぉ~!」

そういってタオルを持った手を上げ

仲間に合図する


そしてこっちを振り返り


「今度は絶対シュート決めるから

しっか見とけよ~

ご褒美にチューしてもらうからなっ!」


そう言ってウィンクし

グランドに戻って行った


理香の開いた口が塞がらない



(もう・・あのバカ! 

理香の前で何言うんよ!!)


理香の肘テツが私のわき腹に入った・・・