気がつけば打ち上げの件は

何も決まっていない


今の二人にはそんな事どうでも良かった


もともとこの二人をくっつけるための

ユカリの作戦だったのかと

今思えば納得できる


(ありがとう ユカリ!奈央!)

今この幸せを大声で叫びたかった



すると薫が突然カーテンを戻し

窓を開けて叫んだ


「よっしゃぁ~~~!!!」


後輩たちは訳が分からなかったが口々に

こんな事を言っていた


「薫先輩 エロい目してたなぁ~~~!」

「おぉ!!彼女と何してたんやろな?」




「・・・俺の家来る?」

背中から抱きしめ甘えるように囁く薫


「今日はやめとく・・・」

あんなキスをされて

そのまま家に行ったら気持ちのまま

流されそうでこわかった



その時の私は急激に加速するこの恋が

少しだけこわかった・・・