もう2月も終わりに近い

このクラスの仲間と一緒の教室で過ごすのも

残り少なくなった


真琴はユカリと奈央らとある計画を立てていた

「1年D組の打ち上げをしよう!」

言い出しっぺはユカリ


お互いに気はあるのに

引っ付きそうで引っ付かない薫と真琴をみて

何とかしたくて行動に出た


真琴はその打ち上げの目的をまだ知らない


「私も奈央も計算弱いから真琴が幹事やってな」

ユカリが言った


これも作戦のひとつ

声をかけた男子にも頼んでおいた

薫を幹事にするように・・・


とりあえず幹事二人で

大まかな事を決めておいてと言い残して

ユカリと奈央は教室をあとにした


「え~マジで~!?」


男子の幹事がまさか薫だと思わず

文句を言いながら遊園地やテーマパークの

パンフレットを眺めていると


ダダダっと大きな足音とともに

誰かが入ってきた


「遅れて悪いっ!!!」


お互いに顔を見合わせ 同時に言った

「あっ!!!」 「おっ!!!」



あわてて現れたのは薫だった・・・