その頃家に居た真琴は

一人取り残された気分で

友達に電話をしていた


散々喋りまくった後 

充電もせずに寝てしまい 

すぐに電池がきれてしまった


もしこの時

薫からの電話が繋がっていれば

こんなに二人は

遠回りする事はなかっただろう


薫の携帯からは機械的なアナウンスが

流れるだけだった


(こんな時間やし当り前か・・・)


薫は再び騒がしい家の中に戻っていった