走りだした真琴の気持ちとは裏腹に

薫の態度は素っ気ない 


まだ高橋に気を遣っているのか・・・

ただそれだけではなかった


薫は恋愛に臆病になっていた


子供の頃から満たされない思いで

過ごしてきた薫


初めて出来た彼女にもその思いをぶつけた

また相手にもそれを要求した

薫の愛はまだ中学生の彼女には重すぎた


そして『慰めたかった・・・』

という言葉を残して去っていった彼女


それから薫の恋愛感は変わっていった


(深入りしない

もう傷つくのはたくさんだ!!!)


女の子とは適当に遊んでいれば良い


毎日が楽しければそれでいいんだ・・・