この事はきっと高橋の耳にも届いている

言わなければならない

何もなかった事にはできない


次の日の昼休み 私は高橋を呼びだした


すると 向こうから切り出した


「あれってどういう事なん?」


私はありのままの状況を高橋に報告した

言い訳はしない

私に隙があったのかも知れない



そのまま高橋は走り出し

校庭の真ん中でボールを

蹴って遊んでいる薫の元へ


怒りを抑えられない彼は無言で

薫を殴った


血の出た口元を押さえながら薫は言った


「あぁ~ごめん・・・

まだ付き合っとったんか・・・でもな

あいつキスして欲しそうな顔しとったで!」



もう一度薫は殴られた・・・