真琴と高橋は付き合い始めて

1ヶ月余り経った


高橋は勉強もできてクラブも一生懸命


先生達からも信頼される 

いわゆる優等生だ


そして真琴にたいしても 

優しく一途だった


二人は勿論 周りのみんなも

この交際が

ずっと続くものだと思っていた・・・


サッカー部の練習が終るのを待って

一緒に帰る事も当たり前になっていた


「高橋~今日も彼女待ってんで~~!」

彼女のいない彼らは 

羨ましそうに冷やかした


大会前という事で薫もここ数日は

真面目に練習に参加していた


「高橋~これからラブホでも行くん?

エースストライカーなんやから

あんま体力消耗しすぎんようにな~!」


薫は私の方を見て親指を立て

ウインクして見せた



(・・・まったく!何考えてんよ・・・)



赤くなる私を見て高橋は 


薫に蹴りをいれた