そんな中、薫の両親の和食チェーンは

順調に売り上げを伸ばし

ついにハワイのオアフ島にも

出店する事になった


そう簡単に日本に帰ってこれない両親は

叔母の住むこの町の方が安心だと

近くにマンションを借り

薫をこの学校に転校させた


それで兄の響と薫はマンションで

二人暮らし

身の回りの世話は母の妹の叔母がやってくれる



今は高校生になって更正した響の手前

ワル仲間もあまり薫の所には

溜まらなくなっていた



薫はさびしかった

小さい頃から両親に甘えた記憶が

あまりない


その寂しさを埋めるため

同じ様な環境の遊び仲間と

夜ツルむようになり          

バイクで飛ばす事も

寂しさを埋める手段だった・・・