9月1日 始業式


「久しぶり~~元気やった~?」

「もう泳ぎに行って真っ黒けや・・・」

「私なんかクラブ焼け

 変な型付いて最悪~」


口々に夏休み中の出来事を語っている


私とユカリは

「あの転校生どのクラスに行くんやろう」

「まさか同じやったらどうする~」

などと喋っていた


ガラガラ~

担任の山原が入ってくる

後ろを振り返りついてきていない誰かを

大声で呼ぶ


「お~い!はよ入って来い!!!」


まさか・・・

二人の予感は的中した


少し遅れて『薫』が登場した


「今日は初めに転校生を紹介する

オイっ!自己紹介せえ」


「ふぉ~い!

旭中学を退学になったんで

こっちに来ました~

ちなみに彼女募集中なんで 

ヨロシク~!!」


満面の笑みといきなりのジョーク


かなり人懐っこい性格らしい

あの茶髪は少し黒めのクリ色に

染め直されていた



急にザワザワと騒がしくなる

みんな薫に興味深々だ

この学校には居ないタイプだった


私は次に発した薫の言葉に耳を疑った


「そこの子パンツ見えてるよ~~~!」

っと私を指差した・・・


「え~~~!!!」

ビックリしてスカートを押さえる


「冗談②!」

ーーー周囲は大爆笑



「私は真っ赤になって下を向いてしまった


先生も苦笑いしている


そんな私の横を通り何もなかったように


平然と隣の席に座った・・・