あれから一週間・・・

毎日かかってくる電話


すぐにでも飛びついて声を聞きたかった

拓の腕に抱かれたかった


でもこの気持ちにけりをつけると

決めた以上

拓と付き合う事はできない


ズルズルと気持ちを受け入れてしまうと

余計拓を苦しめる事になってしまう



理香に相談しようかとも思った

彼女は頼れる親友

拓の事は勿論

薫との事情も良く知っている


でもできなかった・・・


これは私が一生背負っていかなければ

ならない問題なんだ



(ごめん・・・拓 

こんな私の事なんか忘れてよ・・・)



枕元で光る携帯の着信サイン




まるで拓の涙の数を数えるように


悲しく光っていた・・・