その後身体についた砂を流すため

海につかり

女の子たちはパラソルにもどった


男子たちは子供にかえり 

水を掛け合ったり誰かれかまわず 

海中に沈めたりして遊んでいる


(ほんま、男って子供なんやから…)


彼がいる咲季と理香は彼なしの

祥子と真琴を質問攻めにした


「真琴ちゃん、この中で好きな子おんの?

まさか…拓くんやったりして~!?」

と横にいる咲季が聞いた


「へっ!?」

なぜか顔が赤くなる真琴…



すかさず理香が言った

「拓目当てはこの祥子!!!」


「キャー祥子ちゃんやったん!? 

告白すんの~~?」


「考え中~~~!!!」と祥子



「じゃあ真琴ちゃんは恭二くん???」


「ううん、私は付き添いやねん…」



「正解かも~恭二くんの事

好きになったら泣かされそうやもんな~」



楽しそうに祥子に告白させる計画をしている

咲季と理香を見て


真琴はちょっぴり悲しかった


(薫…ごめん、私だけこんな事して…)


涙がにじんだ



この涙が薫への気持ちだけでは

なかった事を

まだ真琴は気付いていなかった





祥子に対する嫉妬だと言う事を……