ハードなK校野球部のスケジュールだったが 

真夏の練習はかなり体力を消耗させる


そのため週一のペースで休みがもらえた


監督曰く オフはゆっくり家で体を休め

また次の練習に備えるため



一応建前であるが 

遊びざかりの彼らがそんな

監督の言いつけを守るはずもなかった



約束どおり海に遊びに行く事が決定した



理香がマネージャーをしているため 

前もって予定がわかっていたので

真琴たちもそのオフにあわせて 

バイトの日程を決める事ができた



理香は壮太と付き合い始めたため

海に行く事を拒んでいた


そんな壮太に康平たちが提案したのだ


「先輩も一緒に行きましょよ! 

そやないと理香も行きにくいし~」


「そやから理香だけ連れたってくれよー

俺は遠慮しとく」と壮太


「だから~壮太先輩が行かんな

理香も行かへんって言うてんっすよ」と恭二


「せやけど…お前らよ~俺が行ったら

気ィ遣うやろ?  

一応先輩やからよ!!!」



三人が声を揃えて言った



「いえ…全然です!!!」