真琴が目覚めたのは

10時を回った頃だった


横では拓がまだ可愛い顔して眠っている



真琴は起き上がろうとして

自分の姿にハッとした



慌てて下着と服を着る

拓はまだ起きる気配はない…



真琴は思った


(拓って男らしいんか可愛いんか

どっちなんやろう…?)



例えどっちであろうと真琴にとって

大好きな拓に代わりなかった



真琴はそっとベッドを抜け出した



もし拓が先に目覚めていれば

まだ真琴を離してはくれなかったろう




真琴は朝食の準備の為

リビングに降りていった


コーヒーを沸かし朝食の準備をしてから

ソファーで一息ついていた




恋人の家で朝食の準備をし

彼が起きるのを待っている…



いやでも昨夜の事が頭に浮かぶ




そんな余韻に浸っていると

不意に声を掛けられ驚く


「お・は・よ!」


上半身裸の拓が後ろから抱き締めた…