拓は部屋に入り電気は点けずに

間接照明にだけ灯をともした



拓は待ちきれないように

真琴を抱きしめた



二人の唇が重なる…

そのまま二人はベッドに倒れ込んだ



拓の手が真琴の服にかかった


「あっ…ちょっと待って!自分で…」


拓は手を止め真琴を見つめる


「ごめん…後ろ向いとって…」


素直に拓が従った



(真琴恥ずかしがりやなぁ…

またこんなとこも可愛いやんけ…)



真琴が掛け布団をかぶって拓を呼ぶ


「もういいよ…」



その間に自分もスエットを脱ぎ

布団にもぐり込んだ



薄明かりの中拓が真琴を見つめる


真琴は目をつぶっていた



「真琴…怖いんか…?」

「拓の事好きやから怖くない…」



拓の繊細な指が真琴の身体をなぞる

その唇が全身に触れる…



その度に真琴の身体が震える



まるで壊れ物を扱うように

ゆっくり優しく真琴を抱く拓…




拓の動きの一つ一つが

まるで“アイシテル”と囁いているように…