…という事は真琴はその気なんや!


拓はそれまで半信半疑だった



二人きりで泊まる=結ばれる


いくら天然の真琴でもそれくらい

考えているだろう



しかし拓は真琴がいまいち読みきれない


自分勝手な妄想で純真な真琴を

汚したくはなかった



しかし真琴はこの俺の前で

シャワーを浴びている…


もうあれこれ悩む事はない



真琴は俺に抱かれる気でおるんや…




拓は急に焦りを感じた


なんせ彼女を抱くという行為から

かなり遠ざかっている



クローゼットからバスタオルを持ってきて

脱衣所に置いておく


すみの方にコンビニの袋が置いてあった



(買い物ってこういう事かぁ…

タオル隠しといた方が面白いかな?)



一瞬悪戯心が頭をよぎったが

真琴のご機嫌を損ねたくないのでやめる


大事な夜を台無しにはしたくなかった



拓の心臓の音が大きくなる


2年越しで手に入れた彼女…



その彼女を今夜天国に連れて行く事は

できるのであろうか…!?