5人は拓の家に到着した


(約1年ぶりか…)

真琴はお正月に拓の家を訪れた時の事を

思い出していた


二人で過ごした夜…

あの日の胸の高鳴りが蘇ってくる


またこうして拓と過ごせる日が来るなんて…

もうこの幸せを手放したくなかった


恭二は自分の家のように

冷蔵庫からビールを出して

拓と康平に渡した


「恭二~!彼女らにジュース出したって!」

そういう拓を無視し

2本の缶チューハイを出してきた


「これくらいやったらイケるやろ?

なんせ今日は祝いやから!」


「何のお祝い?壮太先輩おらんけど」

咲季は不思議そうに聞く


康平は何かを予感したようだ


「拓!お前からゆえよ!」

恭二は拓を促した



拓は素直に応じた


「恭二はもう気付いてると思うけど

俺と真琴もっかいやり直す事にした!」


「やったな!拓」

康平は拓にハイタッチを求める


「きゃぁ~拓君真琴ちゃんおめでとう~!」

咲季も嬉しそうだ


恭二は乾杯の後二人に言った


「さて御両人から一言ずつ…」


拓が答える

「みんなのお陰で俺らまた付き合う

事ができた、ありがとう!」


真琴も続ける

「拓についていきます~みんな有難う!」


「真琴、愛してんで!」

そう言って真琴を抱きしめる拓


お酒の力で拓は大胆になれた


アルコールより拓の言葉に酔った真琴は

そのまま拓に身を委ねていた…