恭二と黎子は初めに通されたVIP席に戻った


飲み物を追加し一息ついて

さっきのビリヤードの話で盛り上がった



「壮太先輩のあの悔しそうな顔…」



「もう~恭二君巧すぎやん!

明日からの練習しごかれる事間違いないわ」



「まぁ俺に出来へん事はないからな…

何事にも妥協はせえへん!」



座り直して真剣な顔で語り始めた



「俺今まで色んな女と遊んできたけど

真剣に思えるやつおらんかった


誰とおってもいつも俺は孤独やった


その時だけでも楽しかったら

それで充分やったんや…


でも今年の秋に黎子さんに逢って話して

考えが変わった


一人の女性を真剣に守りたいと

思ったのはこの時が始めてやった


その人が黎子さんなんや!」



恭二のストレートな告白に

動揺する黎子だった



自分が愛おしいと思える相手から

告白を受けて嬉しくない訳がない



しかし自分の年齢を考えると

素直に恭二の胸に飛び込む事は

出来なかった…