壮太が待ち構えている台で二人は

対戦を始めた


恭二に負けてしまった壮太は

リベンジに燃えていた



彼女の手前もう負ける事はできない



しかし拓のショットがことごとく決まり

拓の優勢で勝負は進む



(拓ってどこで練習したんやろう?

めちゃ上手やん… カッコいいなぁ~)



「真琴!何見惚れてんよ~」


理香がふくれている



もう真琴も遠慮しない


「だってカッコいいんやもん!」



「へ~言うやないの~

ってことは拓とやり直す事にしたん?」



「うん…拓がまだ好きって言うてくれた」



「おめでと~!私らに感謝すんやで!


でも拓って何よ~

ちょっとぐらい先輩に花もたす気ないの?」



壮太の苦戦が悔しくてしかたない



「勝負は勝負!

ごめんね~拓は何でもできるねん!」


理香はあきれ顔だ



呆気なく拓が勝利した


今度は康平を連れて来いと言っている



「理香も大変や~壮太先輩かなり

しつこいみたいやな!」


拓が理香をからかっている



そんな二人を真琴は微笑ましく見ていた