黎子                         

黎子は気付いてしまった



傷心で帰国し、もう恋なんて懲りごり…

そう思っていた


塔子に出会い拓たちにも再会した

彼らは逞しく素敵に成長していた



拓に告白されるもやはり弟のようにしか

思えなかった…



しかし恭二の事を考えると胸が高鳴る

これってまさか…


7歳も年下でしかも後輩の弟…




黎子は自分が許せなかった

大人の女として最低だと自分を責めた



この気持ちは絶対封印しなければならない



そんな黎子の気も知らず

恭二はその存在を正当化するように

黎子の心を支配する



(もう少し待ってもいいかな?

貴方が大人になるまで…)