「あ~疲れた!こんなけミナミ
歩き回ったのん久々やし」
「ホンマ真琴は優柔不断なんやから!
選びすぎっちゅーの」
「ごめんごめん…でもおかげで
可愛いのん見つかったわ~!」
真琴と理香は新しい水着を買うため
大阪の繁華街に出かけ
あれこれ悩んでやっと購入した
おかげで帰りの電車に乗り込んだのは
もう10時をまわっていた
二人は座席に座りお互い親に
言い訳のメールを打っていた
女同士で出かけた事を知っている親は
しぶしぶ納得した様子
真琴と理香はホッと一息ついて
また思い出話や近況について語りあった
夢中で話していると
あっと言う間に電車が停止した
「あっ!拓……」
理香の声に真琴が顔を向けると
そこには独りでホームに立つ
拓がいた…