「あっ!そや~康平…

黎子さんって覚えてるか?」


「誰やったっけ?」と康平


「ほら~中一の頃

拓の家にカテキョ来とったやろ?」


「あ~あの黎子さんかぁ!

拓、ガキのくせにその人に惚れたとか

なんやかんや言うとったなぁ~」


「カナダの大学に留学しとってんけど

今こっち帰ってきてるらしいわ~


俺の姉貴と同じ大学やって!

同じ言うても向こうは大学院らしいけど」


「黎子さん大学院で何してん?」


「それが国際心理学やって~!

これ使えると思わん?」


恭二が閃いたといわんばかりの顔で言った


心理学専攻で拓は元教え子…

こんなピッタリの相談相手はいなかった


拓が寝ている間に計画がドンドン進み

恭二の姉に頼んでみる事にした


二人は明日の約束をして

拓の家をあとにした