拓の専用の冷蔵庫から
チューハイの缶を取り出し2人に渡した
拓は頭が痛いと言って自分のベッドで
寝転がっている
暫くすると寝息を立て始めた
恭二は康平に聞いた
「このままやったらあいつ秋の大会
ベンチにも入られへんちゃうん?」
「ほんまヤバイでな~
何とかしてやりたいんやけど
自分が立ち直ってくれんとなぁ…」
「そもそも何で真琴って子と別れたん?」
「俺もあんまり詳しく聞いてないけど
咲季が言うにはこんなとこや…」
そう言って別れの経緯を語りだした
薫の事を乗り越え二人で付き合っていく
と決めた矢先薫が亡くなってしまった
折角拓と向き合う決心をした真琴だったが
薫の回復の道を断ち
死期を早めたのは自分のせいだと
罪の意識に苛まれた
心の中には今まで以上に薫の存在が
大きくなる
このままでは拓の気持ちに
答える事はできない
ますます拓を苦しめる事になると
自分から身を引いた
拓は繋ぎ止めたかったが
もうこの世にいない人を相手に
勝ち目はないと泣く泣く真琴を諦めた
聞き終えた恭二は納得いかない
「薫ってやつには悪いけどよ~
もう死んでしもたんやろ?
拓と頑張っていったらええんちゃうん?」
康平も同感だった
だが拓は例え意識がなくてもその“彼”の
彼女を奪おうとした事を悔いていた
「理香に頼んで真琴って子に
連絡してみるか?」
「そやけど真琴ちゃんにも事情が
あるやろうからな~
また俺から理香に聞いとくわ」
例え拓の為とはいえ
今さら真琴に連絡してもいいものかと
康平は考えていた…
チューハイの缶を取り出し2人に渡した
拓は頭が痛いと言って自分のベッドで
寝転がっている
暫くすると寝息を立て始めた
恭二は康平に聞いた
「このままやったらあいつ秋の大会
ベンチにも入られへんちゃうん?」
「ほんまヤバイでな~
何とかしてやりたいんやけど
自分が立ち直ってくれんとなぁ…」
「そもそも何で真琴って子と別れたん?」
「俺もあんまり詳しく聞いてないけど
咲季が言うにはこんなとこや…」
そう言って別れの経緯を語りだした
薫の事を乗り越え二人で付き合っていく
と決めた矢先薫が亡くなってしまった
折角拓と向き合う決心をした真琴だったが
薫の回復の道を断ち
死期を早めたのは自分のせいだと
罪の意識に苛まれた
心の中には今まで以上に薫の存在が
大きくなる
このままでは拓の気持ちに
答える事はできない
ますます拓を苦しめる事になると
自分から身を引いた
拓は繋ぎ止めたかったが
もうこの世にいない人を相手に
勝ち目はないと泣く泣く真琴を諦めた
聞き終えた恭二は納得いかない
「薫ってやつには悪いけどよ~
もう死んでしもたんやろ?
拓と頑張っていったらええんちゃうん?」
康平も同感だった
だが拓は例え意識がなくてもその“彼”の
彼女を奪おうとした事を悔いていた
「理香に頼んで真琴って子に
連絡してみるか?」
「そやけど真琴ちゃんにも事情が
あるやろうからな~
また俺から理香に聞いとくわ」
例え拓の為とはいえ
今さら真琴に連絡してもいいものかと
康平は考えていた…