拓が夕貴を送って家に戻ると

康平だけがテレビを見ていた


「あれっ!咲季は~?」


「なんや急に親の用事やって~!

おかんがここまで迎えに来たわ」


「そうか~お前も帰るか?」


「何でやねん…愛想ないなぁ~

久しぶりに男同士で語ろや?」


「きっしょいわ~」


拓は康平の言いたい事が解っていた


この際はっきり気持ちを

聞いてもらうのもいいかと思った


冷蔵庫から缶ビールを出して

二人はなぜか乾杯した…