夕貴からのメールだった


夕貴は昼過ぎに目を覚まし

拓からメールが来ていた事を知った


(せっかく誘ってくれてたのに…)


その日も夕方からバイトが入っていたが

取り合えず返信した



「彼女からか~?」

「おう…」

「今から誘えよ!」

「康ちゃん~そろそろ私ら帰ろか?」

康平を促し咲季は腰を上げる



拓はそんな二人をひき止めた

「まだええやんけ!紹介するわ」


そう言って夕貴にメールを送った


『今ツレとその彼女来てんやけど

よかったら紹介したいし家けえへん?』


夕貴からの返事はOKだった



「拓、二人きりの方がええんちゃん?」


「そうやけどなっ!今日のところは

ええ機会やし紹介しとくわ!


それよりお前らが二人になりたいんやろ!?」


「俺らは誰がおっても関係ないもんね~

なぁ咲季!」


そう言って咲季の肩を抱きよせた


「もう~康ちゃん!」

咲季が照れている


「ほんまええ加減にしてくれよ~

人の家きてホテル代わりに使うなや!」


「お言葉に甘えて一部屋借りよか?」

康平も負けていない


3人の間に笑いがこぼれた


さっきまでの気まずい空気は消えていた