夕貴がメールを送った時はまだ

拓は練習中だった


部室で着替え携帯を見ると

夕貴からのメールが届いていた


そこには思いがけない夕貴の告白…


正直拓は悩んだ


真琴を完全に忘れたわけではない


でも夕貴に惹かれているのも

また確かだった…


すぐに返事はできなかった


家に帰りベッドに寝転ぶ


すぐに頭の浮かぶのはまだ真琴の事


(もう澄んだこと…もう過去の事やんけ!)



自分の思いを振り切るように

夕貴に返信する


『こんな俺でよかったら…』


拓は自分の気持ちに決着をつけたような

清々しい気分だった